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資格試験対策のニュースタンダード!調べ学習勉強法

 

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今回は私がファイナンシャルプランナー3級の試験勉強中に実践した、「調べ学習勉強法」という勉強法をご紹介します。

 

 

地味だけどかなり理にかなったやり方で、ほとんどの資格試験はこの「調べ学習勉強法」でクリアできるのではないかと思っています。 

ダメだった勉強方法

まず、やってみたけどダメだったやり方を紹介します。

 

・ノートへまとめる 

最初にやったのは、オーソドックスな「ノートへまとめる」勉強法です。

教科書を読んで、自分の言葉でまとめるという方法です。

1週間くらい続けたところで、全然進まないのと、やっていて楽しくないということでやめてしまいました。

「自分の言葉で」というのがかなり難しくて、うっかりしていると教科書の言葉をまるパクリになってしまいます。

そうなると「まとめる」ではなくてただの写経ですので、学習効果としては薄いです。

 

・関連本読み

次にやったのが関連する本を読むという勉強法です。

 

興味を持って勉強し、知らない間に知識が身についているというのが理想的ですよね。試験対策ではなく興味なので、深く広く知ることができます。

そこで試したのが、試験勉強を意識せずに、興味を持って関連する書籍を読む「関連本読み漁り勉強法」です。

 

やり方は単純で、古本屋さんに行って「資格試験対策ではない」本を買い漁り、読みまくります。図書館でもいいですね。

あくまでも興味を持っているから読むというスタンスです。

 

しばらく実践してから、確かにこの方法は悪くないと思ったのですが、効率は悪いです。

私の場合、試験まで時間があまりなかったので、本当にこれで勉強になっているのか?試験対策になっているのか?という不安が勝ってしまいやめてしまいました。

 

 そしてたどり着いた「調べ学習勉強法」

そして、最終的にたどり着いたのが「調べ学習勉強法」です。

調べ学習に必要となるのは、教科書と問題集だけです。

一般的な資格試験なら書店で簡単に手に入ると思います。

やり方は簡単で、問題集を教科書で調べながら解いていくだけです。

ただし、問題集は前から順番ではなくて、できるだけページや分野をランダムに変えた方がいいです。そして、問題集は1週だけするのではなく、何周もします。

また、この方法であれば最初に教科書を読んでからではなく、最初から問題集に取り掛かっても問題ありません。

 

実際にこの勉強方法で妻に勉強してもら結果。開始してから2週間ほどで苦手な分野と得意な分野が分かるといった段階でした。

合格まで8ヶ月かかると言われていた試験でしたが、半分の4ヶ月ほどで合格圏内、しかも日々の学習時間は1日30分程度と無理なく進められるペースだったと思います。

 

 

なぜこの勉強方法がいいのか

この勉強法のどこがいいのか、私の感想と、脳科学的な考察からお話ししたいと思います。

まず感想ですが、明らかにやっていてどんどん解けるようになっていきます。解けるようになってくると楽しくなってきます。なので、モチベーションは維持しやすいと感じました。

そして、分からなければ調べればいいし、分かったら解けばいいので、問題集を1周する時間がめちゃくちゃ早いです。

最後の方になってくるとほとんど調べなくてもいいし、解けるのが楽しいので「もう一周してみようかな」と思えるようになってきます。

 

次に、脳科学的な側面から見ると、「解けた!」という報酬と、同じ概念や用語をたくさん見るので、脳が慣れるという特徴があります。

調べて問題を解くのも「解けた」ことに変わらないので、この勉強法で勉強している間は「解けなかった」という負の感情になることがなかったです。やればやるほど脳が報酬(小さな成功体験)を感じ取っているため、モチベーションが維持されます。

 

また、初めてみた概念や用語を理解するのに人間の脳は平均して6回見聞きしなくてはなりません。「分からない」のではなく「慣れない」というイメージです。

調べ学習勉強法では、高速に問題集を周回したり、調べている間も同じ用語を見るので、やっているとどんどん理解できるようになってくる感じがすごくありました。

 

調べ学習勉強法が適さないものや注意点

私が勉強したFP3級は調べ学習勉強法に非常に適合していたと思います。

しかし、論文式の試験や実技がある入学試験や電気工事士の資格などには不向きか、別の学習法を取り入れる必要があります。

 

また、問題文と回答の組み合わせを覚えてしまうと、ちゃんと理解できないまま問題だけが解けていくので、この点だけは注意が必要です。

解き方や考え方を意識し、答えが確かに自分の中から出てくるか、確認しながら進める必要があります。

問題集も1冊では偏ってしまうかもしれないので、異なる出版社の問題集を1冊ずつ用意しておくのもアリかと思います。